Concept - ご挨拶
東京 浅草から発信する国産そば粉のガレットと国産クラフトシードル
日本のガレットのニュースタンダードと国産クラフトシードルを新たなお酒のカテゴリーに確立し国産そばとりんごの消費を増やしたい。
なぜ国産に特化したガレットとシードルの専門店を浅草で?
まず当店のメイン料理そば粉のガレットはフランス ブルターニュ地方の郷土料理でそれに合わせるお酒はというと、決まって『りんご』の醸造酒のシードルなんです。
昔からフランスでも穀物の蕎麦を栽培していて麺の蕎麦としてではなくガレットを蕎麦料理として食べられています。特にブルターニュ地方は痩せた土地であったため小麦が育ちにくくガレットを主食として食べられていました。
またワイン大国フランスでありながらブルターニュ地方はぶどう栽培に向いておらず、りんご栽培に適した土地でした。昔は水が衛生的に綺麗ではなかった為にシードルを水代わりに飲まれていたということからおのずとシードルとガレットが組み合わされていきました。
ブルターニュ地方には本当に沢山のガレット専門店があり、そこでは必ずシードルと一緒に楽しまれています。そして今でも週に一度は家族みんなが揃ってガレットを食べる習慣が残っています。(ちなみにブルターニュ地方のガレット店の数は長野県にあるお蕎麦屋さんの数より多いです。)
私達はフランスで5年間、ブルターニュ地方の食文化であるガレットとシードルを勉強してきました。学んでいく中で感銘を受けたフランス人の自国への愛国心や地元の特産品、食文化を大切にする気持ち、食糧自給率の高さに触れた事により私達自身も日本人として自国の事をもっと知りたいと見つめ直すきっかけとなり、私達の想いはここから始まり動き出しました。
日本にも昔から蕎麦とりんごの食文化があります。
2009年から全国の蕎麦農家さん、りんご農家さんを巡り、お話しをしていく中で国産の蕎麦とりんごの品質が世界トップクラスだと気付きました。次第に生産者さんの情熱や想いの詰まった蕎麦やりんごから作る【日本のガレット】と【国産クラフトシードル】を『国内外の人が多く集まる東京 浅草から発信したい』というコンセプトが生まれました。
『そば』
日本蕎麦の食文化を取り入れたガレットで新たな蕎麦料理の楽しみ方をご提案致します。
また香りや味を強く感じる品質の高い蕎麦を作る農家さんの取り組みを発信していきます。日本蕎麦の消費を増やし食料自給率の向上を目指します。
『りんご』
近年りんご農家さん、シードル生産者さんが作るクラフトシードルが増えています。その背景には自然災害やフードロスの問題、時間と手間の掛かるりんご作りの大変さから後継者不足の問題があります。
魅力的な産業にする為に、シードル作りに活路を見出す農家さん、生産者さんの取り組みをご紹介しシードルをもっと身近な飲み物として普及させたいと考えました。
日本とフランス両国の先人達が築いた蕎麦とりんごの食文化にリスペクトの気持ちを持ちつつ新たなガレットやシードルの楽しみ方をお伝えし、沢山のお客様に知って楽しんで頂きたい、国産食材の消費を増やす活動をし農家さん、生産者さんにも喜んで頂きたい。自分達が学んできた事を生かし、人と人とを結び付け沢山の人を幸せに出来る様な店でありたいと考え、浅草にお店を構える決意をしました。
食事をすると誰かが幸せになる、そんなサイクルを拡げて行けたらと思っております。
純白な蕎麦の花(フルール ド サラザン)が辺り一面に広がってる光景のように...